
Naimについて
Naimのストーリーは音楽に情熱を傾けた一人の男から始まります。そこから40年、Naimは着実な歩みを重ね、今日に至るまで多くのアイコニックな製品を世に送り出してきました。
Naimの創設者Julian Vereker MBE(1945~2000)は、カーレーサーとして成功を収め、さらに音楽に対する熱意によって独学で設計者となり、企業家としても成功を収めました。時間があると1960年代や70年代の偉大なアーティスト達や友人達のライブ演奏を聞いていました。Julianは、家のどこで音楽を聞いても、ライブ音源には遠く及ばないことを嘆いていました。
「2番目に良いもの」に満足することはなく、Julianは自身のアンプ、ラウドスピーカーの設計を始めました。後にハイファイを代表するような受賞製品の基盤を築いていたことや、それが次世紀にわたり成功を収めることを彼は知る由もありませんでした。Julianは、名声や金儲けを考えることはなく、単に可能な限り生に近い音楽体験を求めたのです。
Julianは同時新設のラジオ局だった「Capitral Radio」へオーディオ機器を提供する契約を獲得。この時成功を収めた製品デザインは、初期のNaimパワーアンプをコンパクトにしたものとスピーカードライブユニットを1つのキャビネットに収めた「NAM 502」でした。
Capital Radioでの成功を受け、NaimはJulian Verekerと共同設立者のShirlery Clarkeを取締役として1973年に正式に法人登記。本社はソールズベリーの中心部にある店舗に置かれ、ここには製造施設とデモンストレーション施設も併設されていました。
記念すべき設立年に、Naim初の家庭用製品「NAP 200」をローンチ。これは元々は1971年にデザインされたものでした。後続のパワーアンプは技術的には大幅に異なるものの、ペース、リズム、タイミングというパフォーマンスにおいて目指すところは当時も今も変わりません。
70年代および80年代初頭にNaimの人気が高まったのを受け、マスコミと一般大衆の注目を集めるため、遊び心あふれる広告シリーズを発表。広告はNaimのオーディオに対する型破りなアプローチと自信をよく反映したもので、広告自体がアイコニックなものとなりました。
Naim初のプリメインアンプ(インテグレーテッドアンプ)「NAIT」を発表。このアイコニックなプリメインアンプのサウンドは、当時の他のプリメインアンプとは格段の差で、いわゆる「スーパーインテグレーテッズ」のトレンドを生み出しました。
Julianは友人で発明仲間でもあるAndrew Richieが新しく創立した会社に参加。彼らが開発したのは、持ち運びや収納のために素早く簡単に折りたためるという画期的な自転車でした。Julianはこのビジネスを支援し、取締役に就任。生産の立ち上げから、後に自転車業界で最もアイコニックなイギリスブランドの一つ「Brompton Bicycle.
」へと成長するのをサポートしました。
Naimは1985年に栄誉ある英国女王賞を初受賞。その後21世紀に入ってからも2回、2010年には「輸出部門」で、2014年には「デジタルミュージックおけるイノベーション部門」でこの賞を受賞しています。
Naim初のCDプレイヤー「CDS」は、他の多くのNaim製品と同様、それまでの常識を超えるデザインでした。2つのボックスで構成され、電源部分を独立した筐体に格納。CDクランプにはレアアースマグネットを使用し、サイズを抑えつつもディスクをしっかりホールドして振動を防ぐことに成功しました。
Naimの創設者Julian Verekerの音楽に対する愛情と、スタジオの音をリスニングルームへ最高の音質で届ける方法を探し求める熱意が結びつき、Naim Recordsが設立されました。
2000年はNaimの歴史において変化の年となりました。数年に渡る開発を経て、Naimの新しいフラッグシップモデル「NAP 500」パワーアンプが誕生。インダストリアルデザインの新しい外観は、21世紀におけるNaimを再定義するものとなりました。そしてその音楽再生能力は、2014年の「Statement」でさらに進化します。
共にイギリスを代表するブランドであり、最高のエンジアリングに情熱を傾ける両社が、18カ月におよぶ開発プロジェクト期間を経て、カーオーディオシステム「Naim for Bentley」を発表。Naimの洗練されたDSP(デジタルシグナルプロセシング)とスピーカードライブユニット技術使用したこのシステムは、全Bentleyモデルでカスタムオプションとして提供されています。
オリジナルの「NAIT」にインスピレーションをうけ、ミュージックストリーミングという新しい世界とCDプレイヤーおよびプリメインアプリを一体化したオール・イン・ワン・プレイヤー「NaimUniti」を発表。この製品は、2009年と2012年に「What Hi-Fi? プロダクト・オブ・ジ・イヤー」を受賞しました。
ソールズベリーの町の中心部、ソルトレーンにあった最初の本社の場所からほど近いソールズベリー・アート・センターでNaimレーベルのライブを開催。Naimらしいスタイルで40周年をお祝いしました。
革新的なネットワークミュージックプレイヤー、オール・イン・ワン・プレイヤー、ハードディスクプレイヤー/サーバー、デジタル・アナログ・コンバーターで、イギリスで最も名誉あるビジネス賞を受賞。1985年、2010年の「輸出部門」における受賞に続き、3回目の受賞となりました。
純粋な音楽体験のために綿密に設計された、Naimのエンジニアリングにおける知識と芸術性の頂点を極めたStatementが、2014年に完成しました。この画期的なシリーズは、NAC S1プリアンプとモノラルパワーアンプで構成されています。
発想を得たのは10年ほど前で、2011年から開発が始まりました。その目指すところは、高級オーディオ、音楽の再生、そして審美性における新しい参照基準を設定し、Naimのオーディオの歴史に新しいページを開くことでした。
Naim Audioは、完全なワイヤレスミュージックシステム、Mu-soを発売し、幅広い用途と優れたパフォーマンスを提供し、さらにマルチルームで利用可能という、ハイファイデジタル音楽における飛躍的な一歩を記しました。Mu-soは、デジタル化されたパワフルな頭脳によって駆動され、溢れる臨場感を再現する、カスタムデザインされたスピーカーから流れるその音は、実際に聞くまでは信じられないほどです。